書きたいシーンや書きたい流れを書くための文章スキルがない。
考えに対して技量が圧倒的に足りない。
表現力や語彙がない。ストーリーがつくれない。アイデアを繋げられない。
行き当たりばったりで書くと急に何も浮かばなくなる。とにかく膠着する。
まったくできないわけではない、というのが一番タチが悪い。
多少ならできるのだと思う。もちろん得意だとか上手だとか言うわけではない。ただ単に「なんとかできる」だけだ。
それが私の3000文字～5000文字だ。
「何を書きたいか」を表現したり軸として通すことのできる範囲。
これが私のキャパシティということなんだろう。
でもそれもすぐ浮かぶわけじゃないし浮かべようと思って浮かぶものでもない。
「奇跡的に思いついた」「手に負える範囲のもの」を書いて、もらった反応で必死に食いつないでいる。
でもそれじゃ長い話も本もつくれない。だから必死に考える。
結局私の書いた話はどう思われているんだろう。
私のこういう推しカプいいなという思いはどう消費されているんだろう。
閲覧数といいねやブクマの割合、と言われてもピンとこないし、いざ人と比較できたところで、落ち込むのは間違いないし、そんなの嫌じゃないか。
読んでて気持ちがわかってしまった。
まあ私には作品待ってますとか言ってくれる人とか別にいないんだけど。
ジャンル内のヒエラルキーはわからない。そんなもの自分で確認した日には心が死ぬ。
結局私は大いに承認欲求を憎みながらも承認欲求で殺されそうになっている。
こういった気持ちに共感しながらも、こういった記事での反応を読んで自分を諫めてバランスを取っている。
同人は楽しむもの。自分の中で価値を大きくしすぎてはいけない。
これがいいよね、萌えるよね、を伝えるのが二次創作。
これを自分に超言い聞かせてるし、絶対に投稿の場では暗黒面なんか晒さないようにしてる。だって誰がそんなクソ誘い受け聞いてくれるよ？？？？
あそこにあるのは常に前向きな原作とキャラと推しカプについての語りのみだ。
つまらなくてすみませんとかNGワードだ。言ってたまるか。
でもそれがとても辛い。とは言っても、この辛さは他人がどうこうしてくれるもんじゃない。
頭ではわかってんだよマジで。
コメントをもらって、萌えたと言ってもらえた時も共感してもらった時もすごく嬉しかったのに、「でも私は下手くそだ」と後ろ向きになってしまうのはどうしてか。
いいねの数がなんであろうと「あれは押せば済むもの」と思ってしまうのはどうしてか。
どこで大事なもん置き忘れてきてしまったんだろう。
上手な人の文章を読むと、文の中で「自由に泳いでいる」という印象を受ける。
広々としたプールなり海なりなんでもいいけど、とにかくでかい空間ですいーっと泳ぎ回っている感じ。
言葉も表現ものびのびとしてて、すんなり頭に入ってくる。
そんな泳いでいるような文章が書きたいと常に想っている。
今書いてるもの読み返してるけど、すごく窮屈そうで嫌になる。ずっと地面にめり込んでいる。
昔書いてたやつのほうが、よっぽど楽しそうだよ。
