スペース寿司

とあるオタクの生活記録

暇だと碌なことを考えない

書き手の中で必要とされない書き手は孤独である。とどうしても思ってしまう。
よほど自分の作品への萌えが強くないとやっていけないんじゃないだろうか。
私は相変わらず他者の評価に依存する人間なので、それがうまくできないでいる。

自カプはおそらくROM専も書き手もそこまで多くはない。
もっと斜陽過疎カプのROM専をしていたこともあるので、全然マシと言ってしまえばそうなのだが、ジャンル内の絶対数的には確実に風前の灯火である。
数が少ないということは把握しやすいということであり、グループというのも結構わかりやすく見えてくる。

自カプの、とあるグループは非常に楽しそうにやっている。
神レベルに上手い人とその周辺がひとつに固まってコミュニティが形成されている。
自カプ界隈なら名前を知らない人などいない、くらいの書き手の集団だ。

内部事情までは分からないが、遠巻きに見ている限りでは蜜月である。
ウェブアンソロやアンソロが、似たようなメンツで続々と送り出されている。
うらやましい。楽しそうで。

そして私はその集団からはおそらく相手にされていない。
正直Twitterをやっていた頃、一瞬だがあの中にいた。
リプライもあった。エアリプもされた。いいねも押された。読んでます、好きですとも言われた。
でもアカウントを爆死させたらこのざまだ。もうどんな作品を投稿しても、いいねボタンすら押されない。当然企画があっても声はかからない。
読まれてもいないんだと思う。
きっと彼女らは、彼女らの作品を読み合うことで満足してしまっているんだろう。
クオリティも信頼できる。気心も知れてる。好みも似通っている。
わざわざ知らないやつの書いた微妙な話なんて読まなくていい環境なのだ。
正しい二次創作の世界だと思う。

私はもう必要ともされていないんだな。
いや、私の書いてる自カプと言うべきですね。
でも私は本当にあんたたちの作品が好きだったよ。感想も本気で送ってたよ。
まあ私も、そういうことができなくなりかけてるから仕方ないな。

ROM専の人からの反応は少しずつもらっていても、孤独感が消えない。
快くリアクションボタンを押してくれる人たちに申し訳ないと思うと同時に、でも所詮、こういった人たちにとって、私の書いたものなんてあのグループの作品群の前には前座以下の存在なのかもしれない、と勝手に想像して落ち込む。

書き手の中で褒め合い、ネタを共有しあい、盛り上がる。
それができたらやっぱりもっと楽しかったのだろうか。
私がもっと上手かったら、堂々とあの中にいられただろうか?
私がやりたかったことはなんなんだろうか?

リア友(オタク)とオンライン飲みをした際、少しだけこういったことを愚痴ってみた。
「昔から見ていて、お前は根本的に趣味を通して友人をつくるより、友人を作ってから趣味を共有したほうがいいタイプだから難しいんだと思うよ…」
とありがたい言葉を頂いた。その通りだ。

すごく寂しい。同時に自分の無能さへの恨みつらみが止まらない。悔しい。
書き手に必要とされるにはどうすればいいのだろう?
そんなこと考えても仕方ないのに、どうしても何回も考えてしまう。
楽しそうに書いている人たちがうらやましい。
楽しく書きたい。