スペース寿司

とあるオタクの生活記録

蜘蛛の糸

オンラインイベントに出ていた。再録を出した。10部刷った。完売した。

1部を自分のため、9部を頒布のつもりで置いていたけど、結局自分の分も頒布にまわしてしまった。
在庫として残っていた、初めてつくった同人誌もすべて捌けた。

※厳密には残り6冊だった。


私の挫折の記録がすべて誰かのもとへと渡っていった。
肩の荷を下ろしたような変な気分である。がっかりされなきゃいいと思っている。

ねえ今どんな気分? 本作った~!推しカプの本がこの世に!私えらい!って達成感ある? 今どんな気持ち?
ぶっちゃけよくわからない。
そのへんがもうぐっちゃぐちゃなのでよくわからない。

再録、買ってもらえると思ってなかった。
書きおろしがないことが後ろめたすぎていた。
大手・神も再録を出していたようだが、それに比べて内容もボリュームもない、自分ごときの再録に意味があるのか。そればかり考えていた。
どんな気持ちで買ってくれたんだろう。ものすごく安価に設定したから買ってくれたのかな。
なんの書きおろしもなく、読もうと思えばいつでも読めるものを、本として読もうとしてくれた方々には感謝しかない。
そういう感謝のあとに、自分の喜びに水を差す言葉が脳内に大量に湧いているのでそれと戦っている。たかが10部されど10部。
この一年別に人気なんかなかったし神ばかり褒められ感謝されるTLに心折れてTwitter消したし感想なんてめったにもらえなかったし神に比べて内容も文字数も薄くて拙くてどうせ神の更新を待つ間の前座の前座の前座扱いで読み捨てられているんだと思ってたけど、私の投稿した小説も少しは自カプの萌えにつながっていたのなら嬉しい。

神の本は買ってしまったけど当分怖くて読めないと思う。