スペース寿司

とあるオタクの生活記録

プロット、ワットプロット

plot? what plot.
意味はそのまま和訳した通りである。
海外における山なしオチなし意味なしを表す言葉で、随分昔にこれを知ったとき海外勢の潔さには大変感銘を受けたものであるが、国内ではいまいち浸透する気配がない(ように見える)。

そりゃ「山なしオチなし意味なしで何が言いたいのって作品ばかり……もっとテーマ性を持って書いてほしいよね。二次創作は中身より萌えが大事!書くことが大事!って開き直らないでほしい。創作するっていうのは以下略」みたいな意見が散見される昨今の二次創作界隈ではむしろ忌み嫌われるニュアンスかもしれない。
時代早く変わらねーかな。

プロットというものを立てたことがない。
厳密にはどこまでやれば「それはプロット」として世間で認められるかがわからない。
起承転結それぞれの項目に1行でも説明がついてればそれはプロットなんですか?
教えて誰か。

プロットを書けない人間がどうやって話を書いているか。
自分の過去作を思い出してみた。

私の場合まず骨組みが
・1行のテーマ(「〇〇と推し」など)
・数行のあらすじ
の2種類に分かれる傾向がある。
それに、そのとき浮かんだシーン、もともとストックしていたネタメモなどを加えて、削ったりして、ひとつの作品ができる。
なので結果的に「こういう話、と言える話」と「ふわっとした話」に二極化しやすい。

では、まず、後者の複数行あらすじの作品をどう書いていったかを書き起こしてみる。なお、自カプは非常に狭い界隈なので(観測する限り)、書き込みには多少のぼかしがあることをご了承ください。

とある鉄板季節ネタ
あらすじ
:「季節柄の某半強制イベントが発生し、推し(攻)とモブ女子の絡みが半強制で起こり、それを見た推し(受)が嫉妬して拗ねる。でも推し(左)が超かっこよく推し(受け)の前に現れてフォローしてハッピーエンド」

※思考と作業のプロセス

1.最初に浮かんだのが「拗ねている推し(受け)」のシーンだったので、まずそれを起点とする。

~とりあえずここまで書く~


2.そうなると、話のテンポ的に「どうしてそうなったか」を入れると読みやすいと思うので次に「経緯」を入れよう。
3.経緯シーンはモブとの会話や他キャラとの会話も交えていこう。経緯と、推し(受け)が嫉妬する決定打になるシーンを書いて、また起点のシーンに戻ればいいか。嫉妬する推し(受け)はかわいいに決まってんだからあちこちかわいく書いたろ。


~とりあえずここまで書く~


4.拗ねてる(推し)からのスマートにフォローする推し(攻め)って古より語り継がれる最強連立方程式だよな。じゃあそこからの数字も黄金律だよな。推し(攻め)をバチバチかっこよく書いたろ。バチバチかっこよくてモテモテなのに推し(受け)にぞっこんなとこあるのがなおかっこいいよな。

~とりあえず以下略~

5.なんか書くの飽きてきたけどここで終わるのキリが悪い。オチ的な会話入れて〆るか。

~書く。見直す。書き直す~

6.早く投げろ。早く投げて開放感に浸りたい

以上である。つまり思いつきを繋げている状態。
なお、今まで書いた話で最も分かりやすい骨組みだったものなので、(→季節イベントなのでイメージがしっかりしている。嫉妬というわかりやすいテーマがある)むしろこれが一番しっかりしていると言っても過言ではない。

なお1行あらすじの場合は「どういう場所なのか」と「オチをどうしたいか」だけを大体、シーンなり文章で決めてから、そこに向けてありとあらゆる小ネタをつなげて書くという手法をとりがち。
脳内劇場でキャラに即興で会話をさせ、会話、仕草、画面にうつる景色など、カット的な形で妄想してそれを文に起こす。何個も書いて採用不採用を繰り返していくパターン。

この場合、やりたいことは「舞台(空間的条件)」と「最後のオチ」だけになるので、結果的に中身がふわふわしやすい。そしてあらゆる小ネタを消費していくので次に出せる手が減っていく。のも難点である。

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ここまで考えて思ったけどやっぱプロットのある話を書けないと結果的に息切れしそうな気がしてきた。
あと、どっちも当たり外れが大きく出てきそうな気がする。その時の体調とかで。

さらにもしかしてもしかすると、おそらく上記の手法ふたつとも、普通の書き手様がたはワンライ的なもので使うものなんじゃないのか。
要するに皆さまの「頭の体操」レベルを、私は脳みそと命削ってやってるってことか。
はい無理ーーー。
絶望ーーーーー。

こんなこと考えてたらもう15時だよ。
もういいから二次創作しとけよ。せっかくの休みの日なのに。