スペース寿司

とあるオタクの生活記録

自信が焼野原

「このネタで本出したい」
「本〇冊出してる私偉い!」
「あの紙で本つくりたいからお話書かなきゃ」

みたいなことを言える人がうらやましい。悪意なくうらやましい
だって自分で納得できる作品を書けているってことじゃないか。
書いてることを楽しんでいる。自分の作品を楽しめている。

私はこれが今無い。
本なんかにしたが最後失敗できない、みたいな妙な緊張感に襲われている。
自分の書いた話を本にするのが怖い。
WEBはまだ抵抗が薄いけれど、とにかく本が怖い。
本の形をとって自分の書いたものがこの世に残ることが嫌で嫌でたまらない、みたいな理由である。
おそらく「一生懸命書いたのは事実だが技量的にまったく自信のないものができてしまった」という前回の経験が影響している。
相変わらず読み返せない。
こんなこと言うと、お金を出して買って読んでくれた人に顔向けできないのだが、いまだにあの本を自分で読もうとすると本当に冷や汗が出る。
「この頃の自分下手くそだな~」と笑って読めたり、これを笑って話せるようになるまでどのくらいの時間がかかるんだろう。気が遠くなる。

書いたからには読んでほしい。萌えたと言ってもらえるのは嬉しい。
そういった気持ちと大きく矛盾していて我ながら不気味であるが、この尋常でない自信のなさとどう向き合って二次創作をしていけばよいのだろう。

ただ、「本にする(ためにもっといい話を書かねばいけない)」という謎のプレッシャーで色々とおかしくなっているのだろうから、こんな思いするくらいなら本なんていう形で残さないほうがぶっちゃけ精神衛生上いい気がする。

でもイベントはやってくる。
出せませんでした、が一番かっこ悪いと思う。

なにかせめて「自分が納得できる」範囲を高望みせず設定して書かなければ。
だったら書いてる中で気に入った話だけ自分のためにまとめて本にしてみたらまた変わるんだろうか。
1冊から作れるやつとかでやってみたら変わるんだろうか。

自信の有無なんて自分でしか解決できないものなんだから、自信を求めて悩むのはやめようよ。
そうは思ってても、なかなかうまくいかない。