スペース寿司

とあるオタクの生活記録

後半で力尽きるブログ

私は本物になりたいわけではないけど、「面白い」と言われる作品は書きたい。
そう思うとやはりぶち当たる問題として「面白いとは何か」というものがある。
二次創作の面白いってなんだろう。と下記を読んで思った。

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でも、冷静に考えてほしいです。
その二次創作の名前やキャラデザインや設定の原作から借りている部分をすべて抜いてみたら、ほんとうにおもしろいですか? とくに二次小説は、キャラ名をAやらBやら名無し化して読んでみたらよくわかります。自作でも、そうやって読んでみたら萌えがいっぺんに醒めます。でも、他人の創作のアイデアを借りるってそういうことですよね。まがい物は本物にはかないません。

 では、創作者を自負するあなたがホンモノになるには?
それは、誰も手掛けないようなオリジナルを生む。マーケティングリサーチして、投資できる資本や支援できる人脈をも考えて、戦略を立てていく。


では、「面白い」を突き詰めたら、二次創作においては名前をそっくり書き替えても作品として通用するような、「一次でやればいいのでは?」というオリジナル設定を盛り込み、しっかりした世界観のもと書かれた〇〇パロが一番優れているってことになるのだろうか???
考えてみた。
※また、上記ブログはそんなことを言いたいわけではなく(※重要)、二次創作は等しく消費活動なのであり、そこで優劣を説いたり、ましてや自分を「創作者」であると過信せず、そういう許された消費活動を楽しみましょうよ、という部分にある。
それを踏まえての「二次創作の面白いってなんなんだろう」である。

二次創作を読むとき書くとき、私たちはそのキャラクターの容姿や原作で見てきたそれまでの生きざまをどうしても重ねてしまう。


なので、自作でやろうとするとかなり難しい。
自作も他の人の作品も無理だ。同じ原作である限り結構難しい。
こちとら原作を何巡もし、円盤を買い、グッズも買い込み、調子がいいときは脳内妄想で映像を動かせるくらい推しが脳に沁み込んでいるからである。
自分の文章を原作を知らぬとある人に読んでもらうために軽い設定だけは説明しつつ、キャラ名を「ジョン」と「太郎」に変えようとしたことならある。その計画は残念ながら頓挫した

では他の原作の二次創作はどうか。
試しにやってみるも、最低限原作を知っているとやはりその知識が重なるので無理だった。

ではタイトルくらいを知っていて、あとはキャラ名も顔も全然一致しないようなほぼノータッチの作品ならどうか。
……たまたま読んだ作品が、攻めが教師相手にいかがわしい小遣い稼ぎをしていて、受けはそれを知ってしまって、苦しんだ挙句どうのこうのみたいな話だった。
文章は美しかった。すごく文章力のある人なんだと思う。作品として読めた(と思う)。でもその漫画の元はゴリゴリの青春爽やか学園物語で、あそこに出てくるキャラクターをそういう世界に落とし込んだものを読むという違和感が最後まで拭えなかった。このカプが好きな人で、そういう爛れた世界観が好きな人ならたまらないんだろう。でも最推しがこの世界に生きてたら私は辛すぎるから読まない。
この二次創作でキャラの名前をおぼえてしまった。原作を読む予定はない。

これはあくまで個人の感想なのでどうこうではないが、上記のような、発信元の最も「よし」とする美学や世界観にキャラを落とし込んだものが必ず「一番優れておりおもしろいか」と言うとROMの私は恐らくそうならない。
「原作」の世界観を維持した中で生きてる彼らを書いてくれる作家さんのほうが私はきっと好きになると思うのである。
文章が美しいから、うまいから無条件で好きになるわけでもない。
「自分はミステリーとか純文学を読んできたら文体がめちゃくちゃな二次創作って許せないんだよね~」と言い出す自称活字中毒と出会うと「じゃあずっと一般商業ラインに乗るミステリーと純文学読んでろよ」と思うタイプ。

全ては好みの話なので際限はないが、プロの目線から見るものと私のような二次創作の人間から見るものは根幹から違っているんだろうなということを、ここまで考えてうっすら感じた。
それが何かは知らないが、やはり私は絶対的な原作の力で生かされ、原作の愛をとんでもない方向に捻じ曲げながら、次元をゆがませて楽しんでいる。
やってることは病的に限定的だし、能力だってプロじゃない。
それらすべてを許されている二次創作って本当に不思議だなと思う。
まあプロが混じっていることも多々あるっぽいんですが。
プロ混じってたとしても、その人を一番に好きになるとも限らない。不思議な世界だな。

結局面白いとは何かは分からないままになってしまった。
「面白い」って感じるときってどんな時ですか?どんな話がみんな好きなんだろう。

最後にフォローすると、一次を書ける人、書こうとしてる人は本当にすごいと思っている。
世界観と物語を自分で作れるっていうのは素晴らしい能力だ。
私も中学くらいまではノートにオリキャラと設定を書き込むようなオタクだった。でもそれを使って物語や世界観を作り込むことはできなかったので、そういうことなんだと思う。

午前中が終わる。現実に戻ろう。
更新がしたい。なにか書きたい。本のネタが浮かばない。